カーフレイズの正しいやり方|回数・効かない原因・負荷の上げ方を解説

2026.09.30

カーフレイズの正しいやり方|回数・効かない原因・負荷の上げ方を解説

カーフレイズは、立ったままかかとを上げ下げするシンプルな筋トレです。ただ、動きが簡単なぶん「何回やればいい?」「たくさんやっても意味がない?」「ふくらはぎに効いている感じがしない」と迷いやすい種目でもあります。

初めて行うなら、まずは壁に手を添えた両足のカーフレイズからで構いません。10〜20回をひとつの目安に、膝を伸ばしたままかかとを上げ、反動を使わずゆっくり戻すところから始めます。

ここでは、カーフレイズで使う筋肉、基本フォーム、効かないと感じるときの確認方法、自重が軽くなった後の負荷調整、やりすぎを判断する考え方まで順番に解説します。

カーフレイズで鍛えるのはふくらはぎ|立位と座位では負荷のかかり方が変わる

カーフレイズは、足首を伸ばしてかかとを持ち上げる動きによって、ふくらはぎの腓腹筋とヒラメ筋を鍛えるトレーニングです。立って行う方法と座って行う方法では膝の角度が変わるため、筋肉への負荷のかかり方にも違いがあります。

膝を伸ばした立位では腓腹筋まで使いやすい

立った状態で行うスタンディング・カーフレイズでは、膝を伸ばしたまま足首を動かします。この姿勢では、ふくらはぎ表面の盛り上がりをつくる腓腹筋と、その奥にあるヒラメ筋が働きます。

腓腹筋は膝関節と足関節の両方をまたぐ筋肉です。そのため、立位で行うときに膝が曲がったり伸びたりすると、狙った動きを繰り返しにくくなります。

立位では膝を伸ばした位置を保ち、足首の動きでかかとを上下させます。

膝を曲げた座位ではヒラメ筋を狙いやすい

シッティング・カーフレイズは、椅子などに座って膝を曲げた状態からかかとを持ち上げます。膝を曲げた姿勢では腓腹筋の条件が変わるため、ヒラメ筋を狙う方法として使われています。

ただし、「立位は腓腹筋だけ、座位はヒラメ筋だけ」と完全に分かれるわけではありません。立位と座位のトレーニングを比較した研究では、立位の方が腓腹筋と下腿三頭筋全体の筋肥大が大きかった一方、ヒラメ筋では明確な差が確認されませんでした。

初心者の段階では細かく種目を増やすより、まず立位の基本フォームを覚え、その後に目的や負荷に応じて座位を使い分ければ十分です。

参考:NSCA JAPAN「おうちでできる!ふくらはぎを鍛えるカーフレイズ2種」、PubMed掲載研究

初めてなら壁に手を添え、かかとを真上に上げてゆっくり戻す

初めてのカーフレイズでは、バランスを取ることよりも足首の動きを安定させることを優先します。壁や手すりへ軽く手を添えれば、身体のふらつきを抑えながらフォームを覚えられます。

足を肩幅程度に開き、身体が左右へぶれない姿勢をつくる

壁や安定した手すりの前に立ち、足幅を肩幅程度にします。手は身体を持ち上げるためではなく、バランスを保つ程度に添えます。

ここで身体が左右へ大きく揺れる場合は、片脚ではなく両足のまま練習します。難しくすることより、毎回ほぼ同じ軌道でかかとを動かせる状態を先につくります。

反動を使わず、かかとを上げてからゆっくり床へ戻す

1

壁に手を添えて立つ

足を肩幅程度に開き、膝を伸ばした状態で姿勢を整えます。

2

つま先で床を押してかかとを上げる

膝を曲げ伸ばしして勢いをつけず、足首を動かしてかかとを持ち上げます。

3

上げた位置からゆっくり戻す

かかとを上げきったら、力を抜いて落とすのではなく動きをコントロールしながら床へ戻します。

4

同じ動きを繰り返す

途中から跳ねるような動きに変わらない範囲で繰り返し、終わったら両足のかかとを床につけます。

まず10〜20回を目安に、同じ動きを保てる範囲で行う

最初は10〜20回を1セットの目安にします。初回から回数を増やす必要はなく、10回前後で動きが乱れるなら、その時点で一度終えて構いません。

1セット終えた後も姿勢と動作を保てる余裕があれば、休憩を入れて2セット目を行います。何回できたかより、最初の1回と最後の1回で動きが大きく変わっていないかを見る方が、次の負荷を決めやすくなります。

20回程度を安定して行っても余裕が大きい場合は、回数を増やし続ける前に負荷の変更を検討します。

「カーフレイズは意味ない」と感じたら、動作幅・反動・負荷を順番に確認する

カーフレイズを続けても手応えが分からない場合、すぐに「この種目には意味がない」と判断する必要はありません。まずはかかとの動く幅、反動、自分に対する負荷の3点を確認します。

かかとの上下幅が小さくなっていないか

回数を急ぐと、最初はしっかり上がっていたかかとが、途中から数cmだけ上下するような動きに変わることがあります。

高く上げることだけを競う必要はありませんが、自分が安定して動かせる範囲で足首を動かします。後半だけ動作が急に小さくなるなら、回数を増やすより一度休んだ方がフォームを揃えやすくなります。

回数を急いで跳ねるような動きになっていないか

カーフレイズは小さな上下運動なので、テンポを速くすると連続で跳ねるような動きになりがちです。NSCA JAPANでも、かかとを上げた後はゆっくり戻し、連続して跳ねる動きを避ける方法が紹介されています。

回数を数えるより、「上げる・ゆっくり戻す」を毎回そろえることを優先します。

楽に繰り返せる負荷のまま続けていないか

両足の自重カーフレイズに慣れると、20回程度行ってもまだかなり余裕が残る場合があります。その状態で30回、50回と回数だけを増やす方法だけが選択肢ではありません。

片脚で行う、軽いダンベルを持つなど、同じ回数でも負荷を高める方法があります。筋肉痛が起きなかったことだけを理由に「効いていない」と判断する必要もありません。

まずフォームを確認し、それでも楽に終わるようになった段階で次の負荷へ進みます。

両足で余裕が出たら、回数を増やし続ける前に負荷を変える

両足で10〜20回を安定して行えるようになり、まだ余裕が大きいなら、片脚やダンベルへ進む方法があります。大切なのは、難しい方法へ急ぐことではなく、現在のフォームを保ったまま少し負荷を上げることです。

片脚にすると器具なしでも負荷を上げられる

片脚カーフレイズでは、両足で支えていた体重を片側で支えるため、自重のままでも負荷が上がります。

最初から手を離す必要はありません。壁や手すりへ手を添え、身体のバランスではなく、かかとの上げ下げに集中できる状態で行います。

左右で動かせる範囲や回数に大きな差が出る場合は、無理に回数をそろえるより、フォームを保てる側の範囲を基準に調整します。

ダンベルを使えば重量を段階的に調整できる

片脚だけでは負荷の変化が大きいと感じる場合や、自重に慣れた後は、ダンベルで重量を追加する方法があります。

いきなり重くするのではなく、両足で行っていたときと同じフォームを保てる重量から始めます。重量を持った途端に身体が左右へ傾く、膝を曲げて勢いをつけるといった変化が出るなら、負荷を一段階戻します。

重量を増やせたかではなく、重量を増やしても同じ動作を続けられるかを基準にします。

座位へ変える場合は「楽な版」ではなく狙う筋肉の違いで使い分ける

座って行うシッティング・カーフレイズは、立位の初心者版という位置づけではありません。膝を曲げた姿勢で行うことで、立位とは筋肉への負荷のかかり方が変わります。

まずスタンディングで基本動作を覚えたうえで、ヒラメ筋を狙った種目も加えたいときに座位を選ぶと、役割を分けやすくなります。

LIFIX GYMの公式設備ページでは、フリーウエイトエリアに1kg〜50kgのダンベルを用意しています。自重で物足りなくなった後も、フォームを見ながら重量を段階的に変えられます。

LIFIX GYMの設備を確認する

カーフレイズのやりすぎは「○回以上」では判断できない

カーフレイズには「何回を超えたらやりすぎ」という一律の境界を設けるより、フォームと身体の状態を見る方が現実的です。同じ20回でも、運動経験や追加している重量によって負担は変わります。

フォームが崩れ始めたら、そのセットを続けない

後半になるほど膝を曲げる、身体を大きく揺らす、かかとがほとんど上がらない状態になったら、設定した回数まで無理に続ける必要はありません。

その日は回数を減らすか、追加している重量を軽くします。回数を達成することより、狙った動作を維持できる範囲で終了する方が次回の負荷も判断しやすくなります。

強い筋肉痛で歩行などの日常動作に影響する場合は休む

運動後にふくらはぎへ疲労感や筋肉痛が出ることはありますが、強い筋肉痛が残り、普段の歩行や階段の上り下りまでつらい場合は、同じ負荷を重ねず休む選択をします。

次回は、前回より回数を減らす、重量を下げる、セット数を減らすなど、どれか一つを調整すると負荷の変化を把握しやすくなります。

足首・アキレス腱周辺などに痛みがある場合は中止する

ふくらはぎの疲労感ではなく、足首やアキレス腱周辺などに強い痛みが出る場合は、そのまま回数を続けません。段差を使ってかかとを深く下げる方法もありますが、初心者が最初から無理に可動域を広げる必要はありません。

床の上で基本フォームを安定させ、その後に負荷や動作範囲を調整します。

運動を中止した方がよい状態

・強い痛みや腫れ、しびれがある

・めまい、吐き気、胸の違和感、息苦しさがある

・運動をやめても違和感が続く場合は、必要に応じて医療機関へ相談する

カーフレイズについてよくある質問

Q.
カーフレイズは毎日やってもいい?

毎日行うことを前提にする必要はありません。ふくらはぎに強い疲労や筋肉痛が残っている日は休み、次に行うときに同じフォームを保てる状態かを確認してください。頻度を増やすことだけを進歩の基準にせず、負荷やフォームも含めて調整します。

Q.
座りながら行ってもいい?

座位でもカーフレイズはできます。椅子に座って膝を曲げ、つま先で床を押しながらかかとを上げます。立位と座位では負荷のかかり方が異なるため、単なる簡単版ではなく別のバリエーションとして考えます。

Q.
カーフレイズをするとふくらはぎは太くなる?

筋肉へ十分な負荷をかけて継続すれば、ふくらはぎの筋肉が発達して見た目が変わる可能性はあります。一方、自重のカーフレイズを始めただけで一律に大きく太くなるとはいえません。見た目の変化は負荷、運動量、継続期間などによって異なります。

Q.
筋肉痛が残っている日は休んだ方がいい?

強い筋肉痛で普段の動作に影響しているなら、同じ負荷のカーフレイズは休む選択があります。軽い張りなのか、歩くのもつらいほどの痛みなのかで状態は異なります。痛みを我慢して回数を消化する必要はありません。

Q.
台や段差を使わないと効果はない?

初心者は平らな床から始められます。段差を使うと動作範囲を広げる方法もありますが、最初から必須ではありません。まず床の上で膝を伸ばし、反動を使わずかかとを上下できるフォームを覚えてから検討してください。

まとめ|両足でフォームを覚え、楽になったら回数ではなく負荷も調整する

カーフレイズを初めて行うなら、壁に手を添えた両足のスタンディング・カーフレイズから始めます。まずは10〜20回を目安に、膝を伸ばし、かかとを上げてからゆっくり戻せる範囲で行ってみてください。

余裕が出た後は回数だけを増やすのではなく、片脚やダンベルを使って負荷を変えます。逆にフォームが崩れたり、強い痛みが出たりする場合は、その日の回数を達成することより負荷を下げる判断を優先します。

・最初の種目:壁に手を添えた両足のスタンディング・カーフレイズ

・最初の回数:10〜20回を1セットの目安にする

・余裕がある場合:片脚または軽いダンベルで負荷を調整する

・つらい場合:回数、セット数、重量のいずれかを下げる

LIFIX GYMには、公式サイトで1kg〜50kgのダンベルが案内されています。自重で基本フォームを覚えた後、重量を使ったトレーニングへ進みたい場合にも負荷を細かく調整できます。

まずは両足の自重カーフレイズから、自分のフォームを確認してみてください。

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