
ダンベルフライをしていて、「胸より肩や腕が疲れる」「何kgを持てばいいのか分からない」と感じることがあります。重量が重すぎると、肘の角度や腕の軌道が変わり、ダンベルプレスに近い動きになってしまいます。
最初に見るのは重量ではなく、肘を軽く曲げた状態を保ち、左右へ腕を開いて同じ軌道で戻せるかです。軽いダンベルから始め、10〜15回ほど繰り返しても動きが変わらない重さを探します。
胸に効いている感覚が分かりにくいときも、すぐに重量を増やさず、肩の負担、肘の角度、動作後半の軌道を順番に確認すると原因を絞りやすくなります。
ダンベルフライは肘の角度を保ったまま腕を開閉する胸トレ
ダンベルフライは、ベンチに仰向けになり、左右の腕を開いてから胸の上へ戻すトレーニングです。主に大胸筋を使い、三角筋前部など周辺の筋肉も動作に関わります。
主に使うのは大胸筋で、肩や腕も動作を支える
大胸筋は胸の前面に広がる大きな筋肉です。ダンベルフライでは、左右へ開いた腕を身体の前へ戻す動きで大胸筋が働きます。
ダンベルを支えるため、肩や腕にも負荷はかかります。肩や腕を使うこと自体が間違いというわけではありません。
ただし、胸より肩や腕が先に疲れるなら、重量が重すぎないか、肘の角度や腕を下ろす深さが変わっていないかを確認します。
ダンベルプレスとの違いは肘の曲げ伸ばしの大きさ
ダンベルプレスでは、ダンベルを胸の横まで下ろし、肘を伸ばしながら上へ押します。肩関節だけでなく、肘関節も大きく動く種目です。
一方のダンベルフライは、肘を軽く曲げた状態を保ちながら、腕を左右へ開いて戻します。
プレスはダンベルを押す動き、フライは腕を開閉する動きです。
初めて行うなら、重量より先に肘の角度と下ろす位置を決める
初めて行うときは軽いダンベルを選び、まず腕を開いて戻す軌道を覚えます。重量を増やすのは、肘の角度と左右の深さをそろえて動けるようになってからです。
ダンベルを胸の上へ構え、肘を軽く曲げた状態をつくる
1
ベンチへ仰向けになる
両足を床につけ、左右のダンベルを胸の上で構えます。手のひらは向かい合わせにします。
2
肘を軽く曲げる
肘を伸ばしきらず、軽く曲げます。動作中もこの角度を大きく変えません。
3
左右のダンベルを安定させる
胸の上で左右のダンベルを安定させてから腕を開き始めます。
肘の角度を大きく変えず、左右へ弧を描くように開く
胸の上にある両腕を左右へゆっくり開きます。ダンベルを真横へ落とすのではなく、腕全体で弧を描きながら下ろします。
下ろしたら、肘の曲がり具合を保ったまま、開いたときと同じ軌道で胸の上へ戻します。
途中から肘を深く曲げて押し上げ始めたら、重量を見直します。
肩に違和感が出ない位置で折り返す
腕を下ろす深さは、肩の動かしやすさによって変わります。左右を同じ深さまでコントロールでき、肩に強い違和感が出ない位置で胸の上へ戻します。
深く下ろすことを優先して肩に痛みが出る場合は、動作範囲を狭くするか重量を下げてください。
ダンベルフライは何kgから?10〜15回で軌道を保てる重量を選ぶ
開始重量は性別や体格だけで決めず、フォームから判断します。まず扱える中で軽いダンベルを持ち、10〜15回ほど同じ動きを続けられるか確認してください。
開始重量はフォームを崩さず扱える重さから決める
同じ5kgでも、余裕を持って扱える人もいれば、肘の角度を保てなくなる人もいます。ダンベルプレスで使っている重量とも分けて考えます。
軽い重量から数回動かし、左右を同じ深さまで下ろして同じ軌道で戻せる重さを選びます。
最後まで肘の角度と左右の深さが変わらないかを見る
初心者は10〜15回程度を目安にします。途中から肘が大きく曲がる、片側だけ浅くなる、勢いでダンベルを戻すようになったら、その時点でセットを終えます。
最初の1回と最後の1回で同じフォームを保てる重量を選びます。
10〜15回が安定したら少し重いダンベルを試す
10〜15回行っても肘の角度、左右の深さ、戻す軌道が変わらず、まだ余裕があるなら、次回は少し重いダンベルを試せます。
重くした途端に可動域が狭くなったり、肘を曲げて押す動きへ変わったりした場合は、一つ前の重量を使います。
LIFIX GYMのダンベルエリアには、公式サイトで1kg〜50kgのダンベルが案内されています。軽い重量から動作を確認し、フォームに合わせて重量を変えられます。
LIFIX GYMの設備を確認する
胸に効かないときは「どこが先に疲れるか」からフォームを見直す
胸に効いている感覚が分かりにくいときは、回数を増やす前に、肩→肘→動作後半の軌道の順で確認します。
肩の前側が先に疲れるなら、下ろす位置を確認する
ダンベルフライでは三角筋前部も動作に関わります。ただ、肩の前側へ強い負担を感じる場合は、腕を深く下ろしすぎていないか確認します。
下ろす位置を少し浅くし、軽い重量で左右の軌道をそろえます。それでも肩に違和感が残る場合は、その日のトレーニングを続けません。
深さより、痛みなく同じ軌道で戻せることを優先します。
腕が先に疲れるなら、肘を曲げ伸ばししていないかを見る
重いダンベルを使うと、腕の力で戻そうとして肘が深く曲がることがあります。開始位置と腕を開いた位置で、肘の角度が大きく変わっていないか確認してください。
肘の曲げ伸ばしが大きくなっているなら、重量を軽くしてフライの軌道へ戻します。
後半だけプレスのようになるなら重量を一段階下げる
最初は腕を開閉できていても、疲れてくると肘を深く曲げ、ダンベルを上へ押す動きに変わることがあります。
後半だけ動きが変わるなら、次のセットでは重量を一段階下げるか、フォームを保てた回数で終了します。
ダンベルプレスとフライは「どちらが上」ではなく役割が違う
ダンベルプレスとダンベルフライは、どちらも胸を使いますが動作が異なります。扱う重量も別々に設定します。
ダンベルプレスは肘を曲げ伸ばししながら重量を押す
ダンベルプレスは、肩関節と肘関節を動かしながらダンベルを押し上げます。
フライとは動作が違うため、プレスで使っている重量をそのままフライへ当てはめません。
ダンベルフライは肘の角度を保ちながら腕を開閉する
ダンベルフライでは、腕を左右へ開くほどダンベルが身体の中心から離れます。重量の数字が小さくても、腕を開いた位置では負荷が大きく感じられることがあります。
フライでは、重量の数字よりも肘の角度と腕の軌道を維持できるかを見ます。
プレスとフライの重量は別々に決める
プレスとフライでは、関節の動かし方もダンベルの位置も異なります。そのため、同じ重量を扱えるかどうかで比べる必要はありません。
フライは、プレスより軽い重量になっても、フォームを保てる重さを選びます。
ダンベルプレスのフォームや重量設定も確認したい場合は、LIFIX GYMのダンベルベンチプレスの記事も参考にしてください。
肩に痛みや違和感が出たら、深さと重量を一度戻す
ダンベルフライ中に肩へ違和感が出た場合は、腕を下ろす位置を浅くします。それでも違和感がある場合は重量を軽くし、その日の状態に合わせて動作範囲を調整してください。
胸を伸ばそうとして、肩の痛みを我慢したままダンベルを深く下ろすのは避けます。
運動を中止した方がよい状態
・肩や胸、腕などに強い痛みや腫れ、しびれがある
・めまい、吐き気、胸の違和感、息苦しさがある
・運動をやめても違和感が続く場合は、必要に応じて医療機関へ相談する
ダンベルフライについてよくある質問
Q.
初心者は何セットから始めればいい?
まずは1〜2セット程度からフォームを確認できます。1セット目から肘の角度や左右の軌道が崩れる場合は、セット数を増やすより重量を見直してください。
Q.
ダンベルフライは床でもできる?
床でも腕を開閉する動作はできます。床では上腕が床に触れる位置で止まるため、ベンチで行うダンベルフライより可動域は狭くなります。
Q.
ダンベルプレスとダンベルフライはどちらを先にやる?
どちらを優先したいかで順番を決めます。ダンベルプレスで重量を扱いたい日はプレスを先に、ダンベルフライのフォームを練習したい日は疲労の少ない段階でフライを行う方法があります。
Q.
上でダンベル同士をくっつける必要はある?
ダンベル同士をぶつける必要はありません。左右の腕を胸の上まで戻し、ダンベルをコントロールできていれば、強く接触させることを目標にしなくて大丈夫です。
まとめ|重量を上げる前に、肘の角度・下ろす深さ・左右の軌道をそろえる
ダンベルフライは、重いダンベルを持つことより、肘の角度を保ったまま左右へ腕を開いて戻せることが先です。最初は軽い重量で10〜15回を目安に動き、最後まで同じフォームを保てる重さを探してください。
・最初に確認すること:肘の角度と左右の軌道をそろえる
・重量の基準:10〜15回ほど同じフォームを保てる重さを選ぶ
・胸に効かないとき:肩の負担、肘の角度、動作後半の軌道を確認する
・肩に違和感があるとき:下ろす深さと重量を戻し、痛みが続く場合は運動を中止する


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