「なんとなく気力がわかない」は5月病かも——体を動かすことが心の回復への近道である理由

2026.05.11

一般会員さん

一般会員さん
GW明けからなんとなく気力がわかなくて……。仕事に行けてはいるんですけど、なんか毎日がしんどくて。これって5月病ってやつですか?
トレーナー
その感覚、今の時期はすごく多くの方が感じています。
まず「しんどいと感じている自分」をちゃんと認めてあげてください。気のせいでも弱さでもないですよ。

トレーナー

一般会員さん

一般会員さん
何か自分でできることってあるんですかね……。病院に行くほどでもないと思うんですが、このままでいいのかも不安で。
トレーナー
実は「体を動かすこと」が、心の回復への大きな一歩になるんです。
難しいことは何もいりません。今日はそのメカニズムと、無理なくできる最初の一歩をお伝えしますね。

トレーナー

5月病とは?「気のせい」でも「弱さ」でもない

● GW明けに心が折れるのには、ちゃんと理由がある

5月病とは、4月の進学・就職・異動・転勤など大きな環境変化を経験した後、ゴールデンウィーク明けに「気力がわかない」「なんとなく体がだるい」「気分が落ち込む」といった心身の不調が現れる状態を指します。正式な医学用語ではありませんが、医学的には「適応障害」に近い状態として捉えられており、決して気のせいでも、心が弱いからでもありません

4月は新しい環境に必死に適応しようと、自分でも気づかないうちに心と体に大きなストレスをかけ続けています。

そしてGWに一度緊張の糸が切れると、それまで張りつめていた疲労が一気に表面に出てくるのです。「頑張り屋さん」「責任感が強い人」「几帳面な人」ほど5月病になりやすいというのも、そのためです。

● こんな症状が出ていませんか?

以下のような状態が1〜2週間以上続いている場合、5月病のサインかもしれません。ひとつでも当てはまる方は、「少し疲れているんだな」とまず自分を認めてあげることが最初のステップです。

・朝、布団から出るのがつらい・会社や学校に行く気力がわかない

・以前は楽しめていたことに興味が持てなくなった

・なんとなく体がだるく、疲れがとれない感じがする

・食欲がない、または逆に食べすぎてしまう

・夜眠れない、または眠りが浅くて何度も目が覚める

・イライラしやすくなった、または気分が落ち込みやすい

なお、これらの症状が強く長引く場合や、日常生活に支障が出るほどのつらさがある場合は、医療機関への相談をためらわないでください。この記事はあくまでも「ちょっとしんどいかも」という段階で、自分でできることを一緒に考えるためのものです。

体を動かすことが心の回復への近道である科学的な理由

① セロトニン|「幸福ホルモン」を運動で増やす

5月病をはじめとする気分の落ち込みには、脳内の神経伝達物質「セロトニン」の分泌低下が深く関係しています。セロトニンは「幸福ホルモン」とも呼ばれ、精神の安定・気分の向上・意欲の維持に欠かせない物質です。ストレスが続くとセロトニンの分泌量は低下し、やる気・気力の低下、疲労感、うつ症状を引き起こしやすくなります。運動、特に一定のリズムで体を動かす有酸素運動や筋トレには、このセロトニンの分泌を高める効果があり、運動開始から20〜30分でピークに達するとされています。「運動後になんとなくスッキリした気持ちになる」という感覚は、まさにセロトニンが働いているサインです。

② エンドルフィン・ドーパミン|「やった感」と「快感」が気力を取り戻す

筋トレや運動を行うと、エンドルフィンとドーパミンという脳内ホルモンも同時に分泌されます。エンドルフィンには強力な鎮痛・鎮静作用があり、ストレスや不安感を和らげる効果があります。ドーパミンは「快感物質」とも呼ばれ、「できた」「やり切った」という小さな達成感がドーパミンの分泌を促し、次へのやる気と気力を呼び起こします。5月病で「何もやる気が出ない」という状態のときこそ、小さなトレーニングの「できた」を積み重ねることが、気力回復への最初の突破口になります。

③ テストステロン|「やる気スイッチ」を体の中から入れる

筋トレを行うと男女ともにテストステロンが分泌されます。テストステロンには闘争心を高める・やる気を増加させる・気分を高揚させるという作用があり、「体を動かすと気持ちが前向きになってくる」という変化は、テストステロンが体のスイッチを入れているからとも言えます。5月病で無気力な状態が続いているとき、頭で気力を呼び起こそうとするよりも、体を動かして「ホルモンから気力を引き出す」アプローチは非常に理にかなっています。

④ 睡眠の質の向上|体を疲れさせることで「眠れない夜」が変わる

5月病の症状のひとつに「眠れない・眠りが浅い」があります。適度な運動で体に心地よい疲労を与えることで、寝つきが改善され、深い睡眠(ノンレム睡眠)の割合が増えるという効果が期待できます。睡眠の質が上がると成長ホルモンの分泌が促され、心身の回復力が高まります。「運動する→よく眠れる→回復が進む→気力が戻る」というポジティブなサイクルを作ることが、5月病から抜け出す大きな鍵になります。

5月病のときに「やってはいけない」運動の落とし穴

「気合で追い込む」は逆効果になる

「5月病に負けるな、とにかく動け」と自分を追い込んで高強度のトレーニングをいきなり行うことは、心身にとって逆効果になる場合があります。すでにストレスで消耗している状態で過度な運動負荷をかけると、コルチゾール(ストレスホルモン)がさらに増加し、疲労感や気分の落ち込みが悪化することがあります。5月病のときの運動は「追い込む」ではなく「体をゆっくり動かして心をほぐす」という感覚が正解です。

「毎日やらなければ意味がない」という思い込みを手放す

5月病で気力が落ちているときに「毎日続けなければ」と義務感でトレーニングに向かうと、一日休んだだけで「自分はダメだ」という自己嫌悪に陥りやすくなります。今の自分にとっての「できた」の基準を思い切り下げることが、回復期間の運動で最も大切なマインドセットです。「今日は5分だけストレッチできた」「近所を10分散歩できた」——それだけで十分です。完璧にこなすことより、「また体を動かせた」という小さな積み重ねが心の回復を支えます。

5月病の回復を助ける「運動以外の生活習慣」3つ

① 朝に太陽の光を浴びる

セロトニンは日光を浴びることでも分泌が促進されます。起床後にカーテンを開けて朝の光を浴びるだけでも、体内時計がリセットされてセロトニンの分泌が始まります。朝の散歩は「太陽光×一定リズムの有酸素運動」という二重のセロトニン促進効果があり、5月病の回復期間に最もおすすめできるセルフケアのひとつです。特別な準備も道具もいりません。起きて外に出て歩くだけでいいのです。

② 食事でセロトニンの材料を補う

セロトニンの材料となるのは必須アミノ酸の「トリプトファン」です。トリプトファンは体内で合成できないため食事から摂る必要があり、卵・大豆製品(豆腐・納豆・味噌)・乳製品・バナナ・魚などに多く含まれています。5月病で食欲が落ちているときも、これらの食材をひとつでも意識して取り入れることが、セロトニンの生成をサポートします。食事を抜いてしまうとトリプトファンも不足してセロトニンがさらに作られにくくなるため、少量でも食べることを優先してください。

③ 「誰かと話す時間」を意識的につくる

5月病のときは「人に迷惑をかけたくない」「弱いと思われたくない」という気持ちから、ひとりで抱え込んでしまいがちです。しかし、誰かと話すこと・笑うこと自体がセロトニンやエンドルフィンの分泌を促す効果があります。家族・友人・ジムのトレーナーなど、内容はどんな雑談でも構いません。「今日ちょっとしんどくて」と一言打ち明けるだけでも、気持ちの重さは確実に軽くなります。ひとりで抱えすぎないことが、回復への最短ルートです。

5月病のときの「最初の一歩」ロードマップ

STEP 1|まず「今日できること」だけをやる(1〜3日目)

「運動しなければ」「ジムに行かなければ」とプレッシャーをかけるのは今は不要です。まず今日、体を少しだけ動かすことだけを目標にしましょう。

・朝起きたらカーテンを開けて5分だけ外の空気を吸う

・気が向いたら近所を10〜15分だけ歩く(距離・速さは問わない)

・夜寝る前に布団の上で軽いストレッチを5分だけ行う

STEP 2|体が動き始めたら「リズム運動」を取り入れる(4日目〜)

STEP 1が少し楽にこなせるようになってきたら、セロトニン分泌に最も効果的な「一定のリズムで繰り返す運動」を少しずつ取り入れていきましょう。追い込まず、気持ちよく動ける範囲で十分です。

・ウォーキング20〜30分(音楽を聴きながらでもOK)

・スクワット・腹筋などの自重トレーニングを無理のない回数で

・ジムに行ける気力が出てきたら、軽い重量で全身を動かす30分程度のトレーニング

よくある質問

Q.
5月病はほっておいても自然に治りますか?

軽度の5月病であれば、生活リズムを整えながら適度に体を動かすことで1〜2週間程度で自然に回復していくケースが多いです。ただし「なんとなくしんどい」状態が1ヶ月以上続く、日常生活に明らかな支障が出ている、気分の落ち込みが非常に強いという場合は、適応障害やうつ病に移行している可能性があります。そのような場合は我慢せず、心療内科や精神科など専門医への相談を検討してください。「病院に行くほどではない」と思っていても、早めに相談することは決して恥ずかしいことではありません。

Q.
5月病のときジムに行く気力がありません。それでも行った方がいいですか?

「行かなければ」という義務感は今は必要ありません。まずはウォーキングや自宅でのストレッチなど、ハードルを限界まで下げた動きから始めれば十分です。「ジムに行ける気力が出てきた」と感じたときが、本当のタイミングです。ただ、もしジムに来ることができたなら、重量や強度にこだわらず「体を動かして少し汗をかいた」だけで十分な成功です。トレーナーに「最近ちょっとしんどくて」と一言伝えてもらえると、その日に合ったサポートができます。

Q.
5月病は新入社員や学生だけがなるものですか?

そうではありません。異動・転勤・転職・引っ越しなど、環境の変化があった方であれば年齢・職種を問わずどなたでも5月病になる可能性があります。むしろ責任感が強く、変化に対して真剣に向き合おうとする方ほど心身への負荷が大きくなりやすい傾向があります。「自分はそういうキャラじゃないから大丈夫」とはねのけず、GW明けに不調を感じたら素直にケアしてあげることが大切です。

まとめ

「なんとなく気力がわかない」——その感覚は、弱さでも気のせいでもありません。頑張ってきた心と体が、正直にサインを出しているだけです。

体を動かすことは、セロトニン・エンドルフィン・ドーパミン・テストステロンという4つの脳内ホルモンを通じて、心の回復を内側から支えてくれます。難しいことは何もいりません。朝の散歩10分、夜の軽いストレッチ5分——「できた」という小さな積み重ねが、気力を取り戻す確かな一歩になります。

ただし、症状が強く長引く場合は迷わず専門医に相談してください。運動や生活習慣のセルフケアは、あくまでも「ちょっとしんどいかも」という段階での自分への手当てです。

LIFIX GYMは、体を鍛える場所であると同時に、しんどいときに「ただ体を動かしに来る」場所でもあります。「最近気力が出なくて」「なんとなく来てみた」——そんな理由で来てくださっても大歓迎です。トレーナーがその日の状態に合わせて一緒に考えます。一人で抱えすぎず、まずは扉を開けてみてください。

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