
ジムでInBodyを測ってみたものの、「数字が多くてどこを見ればよいか分からない」「家の体組成計と体脂肪率が違う」と戸惑うことがあります。最初からすべての項目を覚える必要はありません。まず筋肉量・体脂肪量など、自分の体重がどのような成分で構成されているかを見ると、結果の全体像をつかめます。
InBody(インボディ)は、体重だけでなく筋肉や脂肪などの体成分を分析する装置です。測定結果にはInBody点数や部位別の筋肉量なども表示されますが、表示される項目は機種によって異なります。
この記事では、InBodyを初めて測る人に向けて、結果を見る順番、点数の考え方、家庭用体組成計との数値差、前回と結果が変わったときの見方まで解説します。読み終わったあとに、次回の測定でどの項目を記録するかまで判断できる内容です。
InBodyとは?筋肉量や体脂肪量などを測る体成分分析装置
InBodyは、体に微弱な電流を流して電気抵抗を測り、体水分などの情報から筋肉や脂肪といった体成分を分析する装置です。体重だけを見るよりも、自分の体がどのような成分で構成されているかを細かく把握できます。
微弱な電流を使って体成分を分析する
InBodyで使われているのが、生体電気インピーダンス分析法(BIA)と呼ばれる方法です。手や足の電極から体へ微弱な電流を流し、電気の通りにくさである「インピーダンス」を測定します。
体組成計では、まず体水分に関する情報を求め、そこから筋肉量や除脂肪量などを算出していきます。そのため、InBodyは「体重の中身を見るための測定」と考えるとイメージをつかみやすいでしょう。
測定項目や結果用紙の内容は機種によって異なる
InBodyには複数の機種があり、結果用紙に表示される項目や構成も同じではありません。体重・筋肉量・体脂肪量・体脂肪率などに加えて、部位別の筋肉量や体水分に関する項目などが表示される機種もあります。
インターネットで別の機種の結果用紙を見たときに、自分の用紙に同じ項目がなくても不自然ではありません。まずは手元の結果用紙に書かれている項目を基準に読み進めてください。
測定前に確認したいこと
・心臓ペースメーカーのような植え込み型医療機器や、生命維持に必要な医療機器を装着している人は測定しない
・医療機関などから測定に関する指示を受けている場合は、その指示を優先する
InBodyの結果はどこを見る?筋肉・脂肪・部位別の順に読み解く
初めて結果用紙を見るなら、すべての数字を一度に理解する必要はありません。最初は筋肉と脂肪の内訳を見て、次にBMI・体脂肪率、最後に部位別の数値へ進むと、それぞれの数字の役割を整理できます。
初めてInBodyを見るときの順番
・体重・筋肉量・体脂肪量を見る
・BMIと体脂肪率を合わせて読む
・部位別の項目があれば腕・脚・体幹を見る
体重・筋肉量・体脂肪量から体成分の傾向をつかむ
体重が同じでも、筋肉と脂肪の量まで同じとは限りません。InBodyでは体重とともに筋肉量や体脂肪量を見ることで、「体重が変わった理由」をより細かく考えられます。
たとえば体重がほとんど変わっていない期間でも、筋肉量や体脂肪量の推移は別々に動く場合があります。最初は体重・筋肉量・体脂肪量を同じ回の記録として残しておくと、次回との差を追えます。
BMIと体脂肪率はセットで見る
BMIは身長と体重から求める指標で、体脂肪率は体重に占める体脂肪量の割合です。BMIだけでは、その体重が筋肉によるものか脂肪によるものかまでは分かりません。
結果用紙では、BMIと体脂肪率を同じ意味の数字として扱わず、それぞれ別の指標として見ます。体重が気になっている人も、体脂肪率まで見ることで体重の内訳を考える材料が増えます。
筋肉量と骨格筋量は意味の違いを知っておく
業務用InBodyの結果用紙では、「筋肉量」と「骨格筋量」が別の項目として表示される機種があります。筋肉量は体水分とタンパク質からなる筋肉の量を示し、骨格筋量は腕や脚など自分の意思で動かせる骨格筋を表す指標です。
一方、家庭用製品には「筋肉量」が骨格筋量を意味する製品もあります。別の記事や他人の結果と比べるときは、同じ項目名でも何を示しているかを機種ごとに確認してから比べると混同を防げます。
部位別筋肉量から腕・脚・体幹のバランスを見る
部位別筋肉量が表示される機種では、右腕・左腕・体幹・右脚・左脚といった部位ごとに数値を見ることができます。全身の筋肉量だけでは見えにくい左右や上下半身の傾向を知る材料になります。
左右に差がある場合は、まずどの部位に差があるかを結果用紙で把握します。数値だけから原因を決めるのではなく、部位別の状態を知るための情報として使います。
InBody点数は80点が基準|筋肉・脂肪の内訳と一緒に読む
InBody点数は、筋肉と脂肪の状態を一つの数字にまとめた指標です。80点がInBody上の基準点として設定されていますが、年代別の平均点という意味ではありません。点数を見た後に筋肉量と体脂肪量を見ると、その回の体成分をより具体的に捉えられます。
InBody点数は筋肉と脂肪のバランスをまとめた指標
InBody点数は80点を基準として、筋肉量と体脂肪量の過不足をもとに評価されます。そのため、「80点だから平均的な日本人」という読み方ではなく、InBodyが設定した体成分の基準に対してどの位置にいるかを見る数字です。
点数は結果を短時間で見るときには便利ですが、体成分の変化を詳しく知りたい場合は筋肉量や体脂肪量の表示も一緒に読みます。
点数が変わったら筋肉量と体脂肪量の動きを見る
点数が前回と変わったときは、筋肉量と体脂肪量の表示を見て、どの項目が動いたかを比べます。点数だけを並べるより、体成分の変化を具体的に追えます。
InBody点数を記録するなら、筋肉量と体脂肪量も同じ回の結果として残しておきましょう。
InBodyと家庭用体組成計で数値が違うのはなぜ?比較するときの考え方
InBodyと自宅の体組成計で体脂肪率や筋肉量に差が出ることはあります。測定する部位や、測定値を求める方法などが機器によって異なるためです。経過を追う目的なら、一つの機器を基準にして数値を並べると機器差による混乱を減らせます。
体脂肪率や筋肉量は機器によって差が出ることがある
家庭用体組成計には、足だけに電極があるタイプや、手と足の両方を使うタイプなどがあります。体の一部だけを測って全身を推定する機器と、部位ごとに測定する機器では、筋肉量や体脂肪量を求める過程に違いが生じます。
そのため、自宅では体脂肪率が低かったのにジムでは高く表示された、といった数値差が出る場合があります。それぞれの機器で得た数字を同じ尺度として混ぜず、別の測定系列として扱うと分かりやすくなります。
経過はできるだけ同じ機器で比べる
運動を始めてからの変化を知りたい場合は、毎回違う体組成計の数字を並べるより、できるだけ同じ機器を使った結果を残していく方が経過を追いやすくなります。
自宅とジムで別の機器を使うなら、それぞれの記録を分けて比べる方法でも構いません。
筋肉量が減った・体脂肪率が上がったときに見直したい測定条件
前回より筋肉量が減った、体脂肪率が上がったという結果が出たときは、運動内容と結び付ける前に測定条件も見ておきます。InBodyは体水分の状態をもとに体成分を求めるため、食事、運動、入浴、測定する時間帯なども数値を読むための判断材料になります。
食事・水分・運動・入浴などで測定値が変わることがある
InBodyでは体水分の状態が筋肉量などの算出に関わります。運動や入浴の後は体温や血流が変わり、食事直後は胃腸に飲食物が残っているため、普段とは違う条件になりやすいタイミングです。
・立った状態で測る機種では、長く座ったり横になったりした後は5~10分ほど立位で安静にする
・食後に測る場合は最低2~3時間ほど空ける
・測定前にトイレを済ませる
・運動やシャワー、入浴の前に測る
前回と近い時間帯・条件で測定する
体水分の分布は一日の中でも変わるため、前回との差を見たいときは測定する時間帯もそろえます。午前に測った結果と夕方に測った結果を毎回入れ替えるより、同じ時間帯に近づける方が比較の条件を整えられます。
ジムへ行く時間がある程度決まっている人なら、「運動前・トイレ後・いつもと近い時間帯」のように自分でそろえられる条件を決めておくと、次回も同じ基準で測れます。
1回の変化より複数回の推移で捉える
筋肉量や体脂肪量は、1回の測定結果だけで運動の成果をすべて評価できるものではありません。測定時の体水分などによって数字が動く場合があるためです。
想定と違う数字が出た日は結果を残し、次回以降の同じ項目と並べて推移を見てください。
InBodyの結果はどう活用する?目的に合わせて見る項目を決める
InBodyを活用するときは、毎回すべての数字を追いかけるより、自分が知りたい変化に関係する項目を決めて記録する方法が分かりやすいです。筋肉を見たい人と体脂肪を見たい人では、重点を置く項目が変わります。
筋肉の変化を知りたい人は筋肉量を記録する
筋トレを始めた人は、体重とともに筋肉量を残しておくと、体重だけでは見えない変化を追えます。結果用紙に骨格筋量が表示されている場合は、途中で項目を入れ替えず、同じ名称の数値を記録していきます。
部位別筋肉量も見たい場合は、全身の筋肉量とは別に、気になる腕・脚・体幹の数値を残しておくと次回との比較に使えます。
体脂肪の変化を知りたい人は体脂肪量と体脂肪率を記録する
体脂肪の変化を見たい人は、体脂肪率だけでなく体脂肪量も残しておくと状況を整理できます。体脂肪率は「体重のうち体脂肪が占める割合」なので、体重が変われば割合も動くためです。
次回は、今回記録したのと同じ項目を並べて変化を見てみてください。
LIFIX GYMの公式料金ページでは、FULL TIME・PREMIUM・DAY TIMEの各プランに、入会特典としてインボディ測定(月1回)が案内されています。対象プランを利用している人は、月1回の測定機会を前回との比較に活用できます。
料金・プランの詳細を確認する
次回の測定では、筋肉量や体脂肪量など、自分が記録すると決めた項目を前回と比べてみましょう。
InBodyについてよくある質問
Q.
InBodyの平均値と自分の数値を比べてもよい?
平均値は、自分の結果を見るための目安として使えます。InBody公式では、健康な日本人の男女・年代別の体成分平均データも公開されています。ただし、平均値そのものが個人の目標値になるわけではありません。一般的な位置を知る参考として使いながら、自分自身の過去の結果も一緒に見てください。
Q.
InBodyでは基礎代謝量も確認できる?
現行のInBodyでは基礎代謝量を確認できます。InBody公式では、現行販売中の機種で、除脂肪量を使うカニンガム式によって基礎代謝量を算出しています。基礎代謝量は安静時に消費するエネルギーの目安で、歩行・仕事・家事・運動などを含む1日の総消費エネルギーとは別の数値です。
Q.
InBodyアプリで過去の測定結果を見られる?
対応する測定環境では、InBodyアプリに結果を保存して履歴を見ることができます。体重・骨格筋量・体脂肪量・体脂肪率・BMIなど、測定したInBodyが提供する項目を履歴で確認できます。表示される内容や保存方法は、使用した機種や測定環境によって異なります。
Q.
InBodyはどのくらいの頻度で測ればよい?
健康な人が体成分の経過を見る場合は、月1回程度が一つの目安です。InBody公式でも、健常者では月1回程度の測定が推奨されています。毎日の数字を追うより、測定条件をそろえながら一定期間ごとの推移を見る方法が適しています。医療上の目的で測定している場合は、医療機関などから案内された頻度を優先してください。
まとめ|InBodyは点数・筋肉・脂肪の内訳から変化を捉える
InBodyを初めて測ったときは、たくさんの数字をすべて覚える必要はありません。筋肉量と体脂肪量から体重の中身を見て、自分が追いたい項目を決めるところから始めると、次回の測定にもつなげられます。
家庭用体組成計と数字が違った場合は機器ごとに記録を分け、前回と想定外の差が出た場合は食事・運動・入浴・時間帯などの条件も見返してみてください。
・最初に見る項目:体重・筋肉量・体脂肪量から体成分の傾向をつかむ
・InBody点数:80点を基準として、筋肉と脂肪の内訳も一緒に読む
・機器を比べるとき:できるだけ同じ機器を基準にし、別の機器は記録を分ける
・前回との差を見るとき:時間帯や食事・運動・入浴などの測定条件もそろえる
・次に行うこと:自分が追いたい項目を決め、次回も同じ数値を記録する

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