子供のゴールデンエイジ期におすすめの運動とは?身体能力を伸ばす体幹トレーニングとバランス感覚の育て方
2025.11.06

ゴールデンエイジ期とは?子供の運動能力が一気に伸びる黄金期
ゴールデンエイジ期とは、おおよそ9〜12歳ごろの子供が迎える「運動神経の黄金期」のこと。この時期は脳や神経の発達が著しく、体の動きをコントロールする力がぐんと高まります。 つまり、「体をどう動かせばいいか」を学ぶのに最適なタイミングなのです。幼児期(プレ・ゴールデンエイジ)で得た基本的な動作にスピードや正確さが加わるため、運動能力のベースを作る最後のチャンスともいえます。 サッカーや水泳、体操などのスポーツを始めるのも良い時期ですが、専門的な技術よりも「体を自在に動かす感覚」を養うことが重要です。
運動は体だけでなく、心の発達にも深く関係しています。特にゴールデンエイジ期は、自分で考えて動く経験を重ねることで、判断力や集中力、チャレンジ精神が育ちます。 「どうすれば速く走れるか」「どうしたらボールを遠くに飛ばせるか」といった試行錯誤の中で、子供は「できた!」という達成感を得ます。この経験が自己肯定感を高め、勉強や日常生活にも良い影響を与えるのです。
子供の身体能力を高めるには?バランス感覚と体幹を鍛えることがカギ
バランス感覚は、身体能力の土台ともいえる大切な力です。おすすめは、特別な器具がなくてもできる「遊びの中での運動」。 例えば、片足立ちでじゃんけん、平均台の上を歩く(または地面に線を引いてバランスウォーク)、ボールを投げてキャッチする、ケンケンパや鬼ごっこなど。 こうしたシンプルな動きでも、体の軸を意識する力が自然と身につきます。楽しく取り組める運動こそ、子供の成長を一番引き出します。
体幹が弱いと、姿勢が崩れたり、動作がぎこちなくなったりします。体幹とは、腹・背中・腰まわりを中心とした“体の軸”のこと。 ここが安定していると、走る・跳ぶ・投げるといった動きのパフォーマンスが大きく向上します。 おすすめの体幹トレーニングは、プランク(お腹と背中を意識)、バードドッグ(片手・片足を伸ばす)、ブリッジ(お尻と背中の筋肉を使う)など。 短時間でも継続することで、自然と姿勢が良くなり、どんなスポーツにも応用できる「動ける体」が育ちます。
ゴールデンエイジ期にやってはいけない運動指導とは?
ゴールデンエイジ期は神経系が急速に発達する一方で、骨や筋肉はまだ成長途中です。この時期に大人のような激しいトレーニングを行うと、関節や骨に負担がかかり、成長を妨げてしまうこともあります。 また、「勝つこと」や「結果を出すこと」を重視しすぎると、子供の中にプレッシャーが生まれ、運動そのものを嫌いになってしまうことも。 目先の成績よりも、「楽しみながら体を動かす」ことを大切にしてあげましょう。
子供が上手にできたときだけ褒めるのではなく、「チャレンジしたこと自体」を認めてあげることが大切です。 「今日はバランスが前より取れてたね」「最後まで頑張って続けたね」といった声かけが、子供のモチベーションを高めます。 成功よりも“成長”を見守る姿勢が、運動へのポジティブな気持ちを育てます。
家庭でもできる!子供の運動能力を高めるおすすめトレーニング
家庭でも無理なく続けられる運動としておすすめなのが、「親子体幹トレーニング」。 向かい合ってプランクをし、手をタッチし合う、一緒にスクワットをしてリズムを合わせる、バランスボールの上で一緒に遊ぶ、といった動きなら、楽しくコミュニケーションを取りながら体幹を鍛えられます。 親が楽しそうに取り組む姿を見せることで、子供も自然と運動を好きになっていきます。
実は、日常生活の中にも身体能力を高めるチャンスがたくさんあります。 買い物帰りに少し遠回りして歩く、階段を使って足腰を鍛える、洗濯物を手伝うときに片足立ちでバランスを取る——こうした小さな動きも、積み重ねることで運動神経の発達につながります。 大切なのは、「体を使うことを楽しむ習慣」を作ることです。
FAQ
もちろんあります。この時期は「神経の学習能力」が非常に高いため、苦手な動きでも繰り返すことで上達します。 競技にこだわらず、楽しく体を動かす経験を増やすことが最も効果的です。
目安としては、週に3〜4回、1回30分程度の軽い運動で十分です。 ポイントは“続けられること”。無理なく習慣にできる範囲で、遊びや体幹トレーニングを取り入れてみましょう。
“体を動かす楽しさ”から始めよう!
子供のゴールデンエイジ期は、一生に一度しか訪れない貴重な時期です。 この時期に「体を動かすって楽しい!」という感覚を育むことが、将来の健康にもつながります。 運動能力を高めることは、単にスポーツが上手になるだけでなく、集中力・自信・バランス感覚など、人生の土台をつくることでもあります。 まずは、親子で一緒に楽しむことから始めてみましょう。今日の小さな一歩が、未来の大きな成長につながります。

